2004年9月15日

長のご無沙汰をしております。高橋です。

いくつかの季節が過ぎてもう秋になろうとしてますね。
仕事で文章(プロット)をいつも書いていて、
うんうんうなってるせいか
どうも近年ではメールを書くことすら
おっくうになってしまい
せっかくこういう場所を設けてもらっておきながら、
なかなか更新できないことをお詫びします。
日記を書くとしても、毎日同じことばかりが
繰り返される日常なんで(涙)
コピペで十分なんですが・・・(−−;)
今回はちょっと特別。

長く続けてきた作品『悪魔の黙示録』が
最終回を迎えました。
最初担当さんと打ち合わせした時は、
「単行本で3巻くらい続けられればいいね!」なんて
話してたものですが‥それがもう30巻。
まさかこんなに長く続くとは・・・・・・・・。
描き終えた時は意外とあっさりしてたというか、
もっと寂しいものかと思ってたんですが。
なんていうか、あれですね。
寂しくないんじゃなくて
現実感が湧いてないんでしょうね。
あまりにも長く続いて、すでに血肉の一部と化してた
感がありますので。
終わったという感じがいまだにしてないですね。

ちょっとしたエピソードというかなんというか‥。

『悪魔の黙示録』というお話は、実は1999年頃には
終わってるはずでした。世紀末ですね。
でもなんとなーく私は、1999年が来る前に
終わらせるのが嫌でして‥。
前にもどこかで書いたことがあるので、覚えてる方も
いらっしゃるかも知れませんが
私の作品って、何故か描いたエピソードが
そのまま現実で起こっちゃう事があるんですよ〜。
いやマジで。もちろん偶然でしょうが。

ネーム終わっていざ絵にしようとした時に
起きることもあります。
そうなると、その事件をパクって漫画にしたみたいで
嫌な気分です(^^;
こっちの方が先にやったのにぃ〜
(そういう問題じゃないだろう!なんて‥)
世間で割とよく起こってしまう事件なら
「よく起こる事だからなー」って、
あまり気にならないんですが、
たとえば『悪黙』連載当初に、ロシア(当時ソ連)の
ミグ戦闘機が墜落するお話を描いたら、
翌月に本当に落ちたとか・・・・・。
あり得ない〜〜〜〜!!

偶然とは恐ろしいですが、そんなこんなで、
このお話のラストを1999年前に描いたらどうなる・・・
な〜んて、ちょっと考えたりしました。
もちろん、そのせいでここまで続けたわけでは
ありませんけどね(笑)

喜んだり苦しんだり、この作品を描いている間には
色んなことがありました。
中学生だった読者の方が、
素敵なお母さんになったりもしてました。
ほんとに長い作品で、いろんな方に
かわいがってもらいました。
描いてきたのは自分ですが、続けることが出来たのは
皆さんのおかげです。
最終回のラストページに、『悪黙』を執筆する上で
お世話になったスタッフ等の、ごく一部の方々のお名前を
入れさせていただきました。
出版社の都合でお名前を載せることは
出来ませんでしたが、歴代担当編集者の方々には
本当に感謝してます。
締め切りを待っていただいたり、差し入れしてもらったり、
私的な事でもお世話になりました。
特に初代担当のOさんと、今は亡き編集長のKさん。
このお二人のおかげで『悪黙』は日の目を見ることが
出来ました。本当にありがとうございました。
前編集長のHさん、元担当のWさんとKさん、
現編集長のYさん、現担当のHさん‥等々
長く連載してたので、その分多くの方々に
お世話になりました。ありがとうございました。

秋田書店関係者以外で、作品に携わってくれた
様々な方々にも感謝します。
アシさん達も、ありがとう。
一番の功労者はI氏。
お疲れ様でした。これからもがんばろー!(笑)

そして応援してくださった読者の方々。
どんなに感謝しても し足りない。
言葉で表すとありきたりになるのがもどかしい。

本当に、心から感謝してます。
漫画とはいえ、これはプロの仕事で商業誌。
人気がなければ、売れなければ、
続けて行くことなんぞ出来ないものです。
皆さんが読み続けてくれたおかげで
続けて来れたのは明白。
そして心の支え。
くじけそうなときの皆さんの声が、
どんなに支えになったか知れません。
「私たちの声なんか流されるんだろう」と
思う人もいるかもしれませんが
そんなことは決してありません。
ひとつひとつしっかり心に届いています。
そして支えてくれてます。
本当に本当にありがとうございました。

そして
長い間ご愛読ありがとうございました。

なーんつて、往生際の悪い私は
また続き描いたりしちゃってね(^−^;)