いつか書こう書こうと思っているうちに年末になってしまいました。
日記を読み返してみたら、去年は年末投稿以外に2つしか更新してない・・・
これはよくない、心配していただいた方々への報告も兼ねて
あの日々を書きたいと思いました。
できれば今年中に。
長くなりますがお付き合い頂けると嬉しいです。
本当に怒涛の日々でした。
そして偶然というにはあまりにも不思議な出来事もありました。
自分の異変に気付いたのは去年の12月あたり。
異変部分を触っていたら、なんとなく違和感。
痛くもかゆくもないんですが、なんか違う。
でも違和感がなくなる時もあって、医者に罹るまでもないかなと思ったり。
私は季節の変わり目とかによく体調を壊すので、その影響もあるのかななんて
ぐるぐる思っていました。
そして年が明け、父のお墓参りをして
いつも行くお寺に新年の御参りにいった時のこと。
このお寺ではいつもお札と破魔矢を買うんですが
数が多いものですからいつも袋にいれてくださいます。
それが今年に限っていつもの大きな袋がないといわれ
これでよかったらと小さめの袋をいただきました。
その袋にお札と破魔矢を入れて、お寺の階段を下っていたら
階段の途中で突然袋が破れ、お札と破魔矢が落ちてしまいました。
不吉だなあなんて思いつつ、でもいつもならあまり気にしないんですが
その時は年末の「あの不安」があるとき・・・・。
その月の仕事を終えてから、かかりつけのクリニックに行ってみました。
エコー検査の結果、影が出て市内の大きな病院にいくことになったんです。
元々病院嫌いの私。お寺でのことが病院に行くきっかけになったのは間違いありません。
大きな病院の担当は若い男性医師。
検査嫌いな私は様々な検査に戦々恐々としてました。
でも受けてみればなんということもなく、痛くもかゆくもない検査。
せいぜいMRIが狭くてビビったくらい。
それこそ色々な検査をしてもらい、出た結果がやはり「良くないモノ」でした。
でもかなり小さいとのこと。「よく見つけましたね!」と感心されたり。
とはいっても手術をしないとダメで、それは確定なのですが
そこの病院では専門の科がないということで、「専門の科がある」病院を紹介してくれました。
で、最初は県内の大学病院だったんですが、そこは二カ月先までいっぱいとのこと。
それでは長すぎるだろうと、今度は都内の「専門の科」がある病院へお伺い。(全部市内の病院が手配してくれました)
県内の大学病院の診察が「4月25日」だとしたら、そこは「4月10日」くらいの差。
それでも少しでも早い方がいいと、都内の病院に決定の連絡してもらったら
「たまたま、今」「1週間後に空きができた」とのこと。
その病院は全国的にかなり有名な病院で、いつもものすごく混んでいるのはわかってるので
この偶然に凄く感謝して、少し遠いけれど通うことにしました。
そうしてここでまた「偶然」が一つ。
昔の私の作品を読んでくださっている方は、聞けばきっとわかると思います。
築地にあるその病院の名前は「聖路加(せいろか)国際病院」
この「聖路加」という名前は本来の名前ではないそうで、本来の名前は
「聖ルカ」というらしいです。
何年も前に終わった私の大事な作品。
長く長く続き、ファンの方々に愛され完結した作品。
主人公を含むキャラクター達が拠点とした場所。
それが「聖ルカ修道院」。主人公の名前は「瑠架」
最終回に制定された「聖ルカの日」
偶然ということはわかってます。
が、このことが不安な日々を送る自分にどんなに力を与えてくれたかわかりません。
初めて病院に行った日、どこにあるんだろうと捜していた時
目に入った「聖ルカ通り」の文字は、その時の私には輝いて見えました。
病院も担当の医師も、本当に素晴らしい方で
行ったその日に、すべての不安を取ってくださいました。
そして手術、放射線を経て今に至ります。
薬は飲んでいますが副作用もなく、修羅場もいつも通りで
すっかり元の生活に戻っています。
病院と医師には感謝の言葉しかありません。
変わったことと言えば、運動をするようになったことと
食事を気をつけるようになったこと。
あと出不精が治ったことでしょうか(笑)
ファンの方々にもたくさん力をいただきました。
病気で気弱になって、ばからしいことも考えて
レッドスクランブルの「空編」からこっち、作中で人を
たくさん殺傷してしまったからだろうかと悩んだ時届いた
「武器がすべて私へのプレゼント」に変わっていたイラスト。
「自分も同じように入院した」という同士の励まし。
ページが少なくなっても身体の心配をし続けてくれた方々。
ずっと応援してくれてた方々。
遠い病院にお見舞いに来てくれた友人知人、家族。
仕事以外のことで、こんなに心強く思ったことはなかった。
支えてもらうということを実感した、これこそ奇跡。
感謝してもし足りないです。
本当にありがとうございました。
一人ひとりにお返しができないのが悔しいですが
私にできることは作品をしっかり描くことだと思います。
皆さんに愛される作品を描けるよう、これからもがんばります!
かなり長くなりましたが、これが私の闘病記です。
まだ色々なことがあったんですが
思い出した時にその都度また書きたいと思います。